とっても暑かった2018年の夏【ところで冷房っていつからあるの?】

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こんにちは、松鷹守です。

いやー、今年の夏はホント暑かったですね!

もう9月半ばとなり、涼しい日も増えてきました。でも暑さの余韻はまだつづきそう。

■短かった梅雨、猛暑日、地球温暖化

私マツタカは神奈川県に住んでいるんですが、今年2018年、関東甲信地方は6月29日に梅雨明けしてしまいました。

関東甲信地方で梅雨が6月に明けるのは、なんと初めてのこと(過去、最も早い記録は2001年の7月1日)。

平年だと梅雨明けは7月21日なので、いつもより22日も早いことになります。

梅雨の期間は23日間でした。これは1978年と並ぶ最短記録だそうです。

関東甲信以外でも、沖縄・奄美・九州南部を除けば、軒並み10日前後早く梅雨が明けました。

そのせいか、今年の夏はやけに長く感じました。おまけに7月から8月のお盆の頃までは、ひどい猛暑でした。

7~8月は、日中の最高気温が40度(!)を超えたところが何ヵ所もありました。なかでも埼玉県熊谷市は7月23日に、全国歴代1位となる「41.1℃」を記録。2013年に高知県四万十市江川崎で観測された「41.0℃」を5年ぶりに上回りました。

7月1ヵ月間で、日中最高気温を更新した地点は91ヵ所もあります。

夏全体で見ると、気温35度以上の「猛暑日」となった地点は、全国でのべ6479ヵ所。これは1976年の統計開始以来、最も多い数字でした。

地球の温暖化、確実に進んでますよね。

年々、日本の夏は暑さが厳しくなっており、誰もが「猛暑」を口にします。でも今年は「1つ上の次元に入った」ように思いませんか? リアルな体感として。

■夏はやっぱりアレでしょ

よく友人や知人と「夏と冬、どっちが好き?」なんて話をしますよね。

私は冬が苦手なので、迷わず「夏が好き」と答えます。でもそれは夏のジリジリする暑さがいいのではなくて、夏のうだるように暑い戸外からよく冷房の効いた屋内に入ったときの「くう~、生き返るぅ」という快適さがたまらないのです。

炎天下、涼しいカフェでアイスコーヒーを飲みながらの読書。これなんざ、私の中にある《幸せランキング》でかなりの上位に来るほど、ポイントが高いです。

いやなに、もちろんわかってますよ。「オレ、冷房が好きだもんね」と公言するのが不謹慎だってことは。ヒートアイランド現象地球温暖化をもたらす原因のひとつですから。電気だってたくさん食いますしね。

とはいえ、こうも暑いと冷房がなくちゃ夏を乗り切ることはできません。ウチワや扇風機だけじゃ無理ってもんです。

■そもそも冷房って……

ところで人類は夏のあいだ、どうやって涼(りょう)をとってきたのでしょうか?

かつては「日陰で涼む」「日傘を差す」「水浴びをする」「ウチワや扇子であおぐ」「避暑地へ行く」などの原始的な方法しかありませんでした。

冬に雪の積もる地域であれば、雪や氷を洞穴や氷室(ひむろ)に貯蔵しておき、夏に使うこともできました。

ルネサンス期になると、かのレオナルド・ダ・ヴィンチが水車を動力とする換気扇を考案しました。「水力」という自然エネルギーを用いていますが、人工的に風を起こすという意味で、空調機器のひとつと言えるでしょう。

その後時代は大幅に下って、1902年。今日我々が使用している電気式エア・コンディショナー(空気調和設備=空調設備)の原型となるものを発明したのは、アメリカ・ニューヨーク州のウィリス・キャリアWillis Carrier)という人でした。

ヒーターや換気システムを作る企業に勤めていた彼は、ある印刷会社から、夏になると蒸し暑さで紙がシワになったりインクが滲んだりするので何とかしてほしいと依頼されます。そして開発したのが、空気中の湿度を取り除く装置でした。

湿度を下げるのは、同時に温度を下げることにもなります。つまり冷房ですね。

キャリアはその後改良を重ね、室内の湿度と温度が調節できる設備を考案します。彼はこれを「空気を取り扱う装置(Apparatus for Treating Air)」と名づけ、1906年に特許を取得しました。

現在のエアコンも、「熱は高いところから低いところへ流れる」というキャリアの基本的な考えが基になっています。

■国内における冷房の歴史は?

日本では1921(大正10)年、農務省中野養業試験所に「冷凍機」を用いた本格的な冷房設備が登場しました。

1922(大正11)年、帝国人絹が広島工場に冷房を設置。

1927(昭和2)年、三越演芸場が劇場として初の空調を導入。

1930年代、東洋キヤリア工業株式会社(※ウィリス・キャリアが設立したキヤリア社の日本法人)が国内初の「空気調整機」(エア・コンディショナー)を製造。

1932(昭和7)年には、高島屋・大阪南海店がデパートとしては初めて冷暖房設備を設置したようです。

1936(昭和11)年、南海電鉄が日本初の「冷房車」を走らせました。

1949(昭和24)年、温泉旅館などへの設置がすすむ。

1952(昭和27)年、空気調整機の本格的な量産・販売が始まる。

1958(昭和33)年、空気調整機の名称を「ルームクーラー」に統一。

1960(昭和35)年、冷房だけでなく暖房もできる「ヒートポンプ式」の機種が登場。

1965(昭和40)年、ルームクーラーから「ルームエアコン」に名称変更。

1966(昭和41)年頃より、一般家庭への普及がすすむ。

なるほど……戦前にはもう、劇場・デパート・電車などに冷房が登場していたんですね。昭和30年代あたりかな、と勝手に思っていたんですが。

■排熱の有効利用

まあざっとこんな流れで、わが日本の夏は「どこへ行ってもほぼ涼しい」状況になったわけです。

オフィスでのクールビズもすっかり定着し、室内に関して言えば、昔では考えられないほど快適になっていますね。

その一方で、屋外は排熱により、ますます過酷な暑さになっています。

私、思うんですが、エアコンの室外機から出る「熱風」をうまく利用できないのでしょうか?

あの熱を使って発電するとか。大量の熱エネルギーを電気に変換すれば、ヒートアイランド現象も軽減されて、一石二鳥じゃないですか。

こういうことは、きっと多くの専門家が何十年も前から考えているんでしょうが、技術的に無理なんですかねえ。

でも、そこを何とかお願いしますよ! このままじゃホント地球が危ないって!

来年2019年の夏は、いったいどんな日々が待っているのでしょうか。


以上、松鷹守でした。

〈ゆるやかな惑星〉でまたお会いしましょう!

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